水商売や風俗の最大のメリットは、短期間で高額なお金を稼げることに尽きます。昼間の仕事では考えられないスピードでまとまった収入を得られるのが、この業界の魅力です。
また、お店や業種によっては勤怠がゆるいのも嬉しいポイントです。私もメンズエステで働いていたとき、待機中に横になって眠れるのが何よりも救いでした。
最近では、メディアで水商売や風俗の女性が取り上げられることも増え、興味を持つ方も多いでしょう。そんな方々に、ぜひ伝えたいことがあります。
それは、「目標を持ってお仕事をしてください」ということです。
なぜなら、この仕事は自分の軸がないと、簡単に心が壊れてしまうからです。
そもそもこのお仕事は長く続ける職業ではない
今でこそ30代以上の女性を中心としたお店もありますが、この業界の客が求める女性像は何も知らない従順な女。この一択です。デビューしたその日から客から見た価値は下がり続けベテランとなりすいも甘いも知った頃にはそっぽを向かれます。そういう職種です。
女を売る仕事に尊厳は無い
とくに最近の水商売は、SNSの普及によってインフルエンサー化が進み、華やかなイメージが強調されています。しかし、実際は違います。この仕事は、自分の尊厳が軽んじられる出来事が多々あるのです。
水商売風俗は、自分ではなく、相手を主役にさせるお仕事
例えば、よくSNSで見かける「媚びない女性が売れる」「何でもはっきり言う女性が人気」という投稿。私はこれに強い違和感を覚えます。この業界で働く女性は、自己肯定感が低く、承認欲求が強い傾向にあります。
そして、お客様も同じです。
そのため、相手の承認欲求や自尊心を満たす立ち振る舞いが求められます。相手が欲しがっている言葉を察してかけてあげたり、一定の距離感を持って接することが大切になってきます。
お金や自分の目標のために割り切れる方もいらっしゃいますが、私のような弱い人間は
この状況に、感情が疲弊します。すると、以下のような結果を迎えます。
感情が迷子になる
・どんな時に笑って、どんな時に泣いて、どんなときに怒っていいのかわからなくなる
・自分の感情に対し「今の感情は正しいのか」と疑うようになる
これは自分の感情を押し殺し他人の価値観に感情を合わせ続けた結果だと私は考えています。デフォルトの状態に戻るまでに2年以上かかりました。
自分の感情を守るためにも、目標を持つことが大切です。
都合の良い女を買いに来る男たち
水商売の仕事内容は、お客様にとって都合の良い女性を演じることです。私が一番きつかったのは、お客様が「この子は自分に好意を持っている前提」で接してくることでした。
そのため、こんなお客様が多いです
・デートに誘えば当然OKするはずだと思い込む
・セクハラをしても罪悪感がない
・自分の承認欲求を満たすために説教や意地悪を言う
あと、嫌いな人に好かれるのってめちゃくちゃきつい
安定とは無縁の世界
水商売や風俗は、その名の通り安定とは無縁です。売れる日もあれば売れない日もあり不安定さがつきまといます。
特に閑散期は月の給料が200,000円を切ってしまうこともありました。この金額は言ってみればお昼の職業と変わりありません。
そんな時、SNSで、水商売や風俗で⚪︎⚪︎円稼げない人はやっている意味がないと言う内容の投稿を見ると、とても情けない気持ちでいっぱいになってしまいます
またこの業界は感情商売になります。人の感情はころっと変わります。
そのため、指名をいただいても後々体の関係を迫られたり、休日を返上し、デートに付き合うよう求められるめんどくささを想像し、心が疲弊しました。
お金を稼いでも、その達成感は一瞬だけ。それからは不安ばかりが募るのです。
「今のお客様がいなくなったらどうしよう」 そう考える日々は、休みの日も心が休まりませんでした。目標がなければ、そんな不安定な日々に飲み込まれてしまいます。
私の失敗──ギャンブルのような毎日
私はキャバクラ嬢、風俗嬢、チャットレディとして約10年間働いてきました。
もともと、私は接客業に向いていなかったと思います。
なぜなら、人の言ったことをいちいち真に受けて考え込みすぎるからです。
キャバクラでは5年間働きましたが、さまざまな理由で風俗業に転向しました。
しかし、風俗には風俗の地獄がありました。
まず風俗は感情商売+肉体商売です。よく風俗をテーマにした小説やドラマで
「初めは抵抗があるけど、1回仕事したら慣れちゃった」と言う描写がありますが、私は全くそんな事はありませんでした。
お客様と関係を持つ中で、気持ち良いふりをしなければいけないの精神的にきついものがありました。
意識を飛ばして無の状態になろうとしましたが「体の痛み」や「臭い」などで、たちまち現実に引き戻されます。
自分なりに頑張ろうとは思いましたがどう頑張れば良いのかわからなかったのです。
やがて、私は考えることをやめ、日々を消費するように働くようになりました。
風俗嬢としての5年間はギャンブルのような生活でした。
風俗はキャバクラと違い、時給が出ません。お客様がつかなければ、収入はゼロです。
他の女の子に仕事が入る中、自分だけが指名をもらえないと、惨めな気持ちになります。
そんな日々が続くと、自分が嫌いになり、何のために働いているのか分からなくなるのです。
ブランド品より「身になる目標」を持とう
だからこそ、これから水商売を始める方には目標を持ってほしいと思います。
「ナンバーワンになりたい」「綺麗になりたい」「ブランド品がほしい」などの目標でも良いですが「自分の人生にプラスになる“身になる目標」があると、心が揺れづらくなります。
具体的には、
・資格取得の資金
・学費の貯蓄
など、将来につながる目標が良いと思います。
女を売る仕事で病むのは当たり前
この仕事は、精神的にきついことが多いです。
病んでしまう女性も多いですが、私は当然のことだと思います。
病まない方が不思議なくらいです。だからこそ、自分だけの強い軸が必要です。
心ない言葉に惑わされないで
この業界の女性たちは、どうも同じ女性の容姿や体型に厳しい目を向けがちです。
そのためSNSでは、容姿について、極端な情報が飛び交っています。
例えば
「売れないのは顔が可愛い系だから」とか「男から舐められる女性は○○だから」など
決めつける投稿です。これを読むととても嫌な気持ちになります。
この業界の歪んだ価値観
また、この業界はまだ何も知らない若い女性が人気を集めある傾向にあります。
素人や業界、未経験等は、お客様の注目を集めるキーワードになっています。
そして、お仕事を始めたその瞬間から、女性の価値は下がり続けると言うのが、この業界の価値観です。
スキルを持っているはずのベテランの居場所がない
デビューしたその日から努力を積み重ね、接客術を磨き、スキルを磨いた頃には、10年以上もの月日が経っているかもしれません。すると働けるお店はかなり狭まっているのです。
そもそもこの業界は長くいるものでは無いのです。私は本当にこの業界に向いている人は、上手にお金を稼ぎ、短期間で辞めていく人だと思っています。
最後に
水商売や風俗は、短期間でお金を稼げるという点で魅力的な仕事です。
しかし、それ以外に得られるものはほとんどありません。
なぜなら、男性にとって都合の良い女性を演じる仕事だからです。
この業界で得た接客技術や経験は、他の業界ではほとんど役に立たないのが現実です。
だからこそ、周りに流されず、自分の目標を持って働いてほしいと私は思います。
この業界の常識や価値観に飲み込まれず、自分の人生を生きてください。
あなたの人生の主役は、あなた自身です。
自分のために働くことを忘れずに、この世界に飛び込んでください。
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